幼小時代に喘息やリウマチ熱に悩まされていたピラティス氏は、虚弱体質を克服するためにボディービルディング、体操など様々な身体訓練を経験し、14歳の時には人体解剖図のモデルになる程の成果を上げました。
青年時代にはイギリスに渡り様々な競技で運動家として活躍しました。第一次世界大戦中、収容所の看護師となり負傷兵のリハビリのためベットに横たわりながら身体に負担をかけない効果的なエクササイズを考案しました。病院のベットにスプリングを取り付けその抵抗を利用して、リハビリ・身体の強化を行う事を可能にしたのです。これがピラティスメソッドの原型となります。
1926年、ピラティス氏が米国へ移住し、ニューヨークの8th Ave.にピラティススタジオを開設。ピラティスメソッドはマーサ・グラハムやジョージ・バランシンなどの有名ダンサーの間で支持され発展をとげ、90年にも及ぶ歴史を重ねて、現在に至っています。
ニューヨーク、ミッドタウンウエストの939番地のビルディング。(ここは)かつて、ジョーとその奥様クラーラが暮らしていたところ。ピラティス氏はここに〈ピラティススタジオ〉を開設。ところが、1965年、ビルディングが火事に。その2年後にはビル火災の後遺症により ピラティスはその生涯を終えました。
ピラティスメソッドはMIND-BODY-SPIRITの完全なコーディネーション(調和)を目的としています。正しい呼吸とともに、全身を意識しコントロールして動かすことによりカラダもココロも健康に!